SSブログ

夢売るふたり [映画]

前回記事からまたまた間が空いてしまいました。。。
娘の学校のPTA役員の仕事で慌ただしかったのもあるのですが。
実は先月からwowowに加入したため、映画やドラマ、舞台など見たい番組が目白押し。
今さらといった感じですが、10月から「24」のシーズンⅠも始まり、録画した番組を見る時間をひねり出すのも大変です。
これではますますインドア派になってしまうではないか・・・


さてさて、今回は先月映画館で観た残り1本を紹介します。


  ・夢売るふたり


           342623view004.jpg


<あらすじ>
「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督がオリジナル脚本で描く長編第4作。料理人の貫也と妻の里子は東京の片隅で小料理屋を営んでいたが、調理場からの失火が原因で店が全焼。すべてを失ってしまう。絶望して酒びたりの日々を送っていた貴也はある日、店の常連客だった玲子と再会。酔った勢いで一夜をともにする。そのことを知った里子は、夫を女たちの心の隙に忍び込ませて金を騙し取る結婚詐欺を思いつき、店の再開資金を得るため、夫婦は共謀して詐欺を働く。しかし嘘で塗り固められた2人は、次第に歯車が狂い始めていき……。主演は「告白」の松たか子と「なくもんか」の阿部サダヲ。


松さん×阿部さんの主演のお二人のタッグ、そして「夫婦で結婚詐欺」というストーリー、公開まですごく待ち遠しかった映画です。
ワクワクしていた私の目に飛び込んだのが、生々しいというかHなシーン。
劇中こういったシーンもかなり出てくるので、カップルで見たら気まずくなるかも?

この映画は、松たか子さんの演技に尽きるといっても過言ではないと思います。
夫の浮気に気付いた里子がヤマザキの食パンをワシワシと食べるシーンや、電車の中でスポーツ新聞を読みながら夫を尾行するシーンなど、どす黒い感情の表現が素晴らしかったです。
「告白」もよかったけれど、この映画の方が人間らしさがありましたね。

結婚詐欺も途中まではうまく行っていたのですが、貫也がシングルマザーの女性と出会ってからおかしくなっていったように感じました。
また夫婦の店を持つという里子の夢を重荷に感じて、貫也が現実逃避したのかな?
結局思わぬ形で結婚詐欺は終わりを迎えるのですが、シングルマザーの子どもを貫也がかばったのも原因の一つだと思いました。
残念ながらハッピーエンドではなかったし、もうこの二人は一緒に暮らすことはないんじゃないかなと。
観終わってスカっとはしませんが、観る人によって評価が分かれる興味深い映画でした。

ランチ&DVD


nice!(25)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

最強のふたり/踊る大捜査線 THE FINAL [映画]

7・8月は映画を全く見なかったのですが、9月になって話題作の公開が目白押し。
今月はすでに3本見ているので、レビューが全く追いついておりません。[あせあせ(飛び散る汗)]
とりあえず、2本分のレビューをUPします。


  最強のふたり


           341701view002.jpg             



<あらすじ>
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。2011年・第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。(映画.comより)

オープニングに流れるのは、アース・ウインド&ファイヤーのセプテンバー。
いきなり度肝を抜かれました。
スピード違反を免れるために、助手席の富豪を使うという人を喰った場面が痛快でした。
「号泣した!」とか「感動を呼ぶ!」という押しつけがましいメッセージがないので、逆にストーリーがスッと心に沁みていきました。

学はないが、人に対して真摯に向かっていく青年。
教養はあるが、体が不自由な富豪の男。
対照的な二人が育んでいく友情がとても爽やかでした。
富豪の家の使用人たちもいい味を出していました。
人に対してまっすぐに向かい合うことの大切さが描かれていました。
笑い所がたくさんある映画ですが、私は二人がオペラを観に行った時のシーンがツボでした。



   踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望


              342205view003.jpg              


<あらすじ>
織田裕二主演の人気ドラマを映画化し、日本の実写映画興行記録を打ち立てた大ヒットシリーズ最終作。湾岸署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生し、被害者が射殺体で発見される。緊急招集された捜査会議では、すべての捜査情報を鳥飼管理官に文書で提出するという異例の義務が課され、所轄の捜査員は一切の情報を開示されないまま捜査を進めなければならない。そんな中、第2、第3の殺人事件が立て続けに発生し……。織田、深津絵里、柳葉敏郎らシリーズレギュラーキャストのほか、前作から加わった小栗旬、伊藤淳史らも出演する。(映画.comより)

夕方でこのドラマの再放送をやっているのですが、当時のお台場って建物がすっごく少ないんですね。。。
それにみんな若くて、月日の流れを感じさせずにはいられません。

シリーズ最後の映画化ということで、いろんな意味でてんこ盛りでしたね。
誘拐事件や本店と支店との争い、登場人物たちの過去などなど・・・
ストーリー的にご都合主義なところもありましたが、最後なのだから大目に見ましょうか。
新旧取り混ぜたキャストの中で、久しぶりに雪乃さんが登場していました。
それに、筧さんや真矢みきさんも最後にちょこっとだけ出ていたのがご愛嬌でしょうか。

毎回警視庁とか警察庁のお偉いさんが出てきて、会議室であーだこーだ言っているシーンがありますよね。
で、みんな保身に走っていて、それを室井さんが苦~い顔で見ているのも恒例。
まさか現実の警察もこんなことないよね?とちょっとだけ重い気分になってしまいました。

いろいろ盛り込み過ぎたのか消化不良を起こしていた感もありますが、シリーズ最後らしい終わり方でした。
個人的にはシリーズ2作目が好きでした。。。



ランチ


nice!(31)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

ダーク・シャドウ/ミッドナイト・イン・パリ [映画]

暑くなって体が疲れているのか、すっかりブログを放置しておりました。(^_^;)
大して忙しく働いているわけでもないので、恐らく冷房のせいでしょう。
季節の変わり目にはよくあることです。

5・6月は怒涛のように(?)映画を観たのですが、最近はあまりそそられるものがないので映画鑑賞はお休みしております。
立て続けに見ても、レビューをUPするのも大変ですし。。。

5月の終わりに観たのが、こちら。

ダーク・シャドウ

            341643view003.jpg           
                   
<あらすじ>
1966年から71年まで米ABCテレビで放送され、「血の唇」(70)として映画化もされたゴシック・ソープオペラを、ティム・バートンとジョニー・デップが8度目のタッグで新たに映画化。1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育ったプレイボーイのバーバナスは、魔女アンジェリークの手により不死のバンパイアにされ、生き埋めにされてしまう。2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけでバーバナスは自身の墓から解放されるが、200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たちは誰もが暗く不可解な秘密を抱えて生きていた……。バーバナス役でデップが主演し、エバ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、クロエ・モレッツら豪華キャストが共演。(映画.comより)


名コンビの映画ということで、とても楽しみにしていたのですが・・・
期待したほどではなかったかな?
ジョニー・デップの人を食ったようなバンパイアは面白かったけれど、ストーリーにいろんな要素を盛り込み過ぎていささか消化不良だったように感じました。
そもそもバーバナスがバンパイアにされたのって、アンジェリークを弄んだからじゃないの?
”身から出た錆”なので、あまり同情はできなかったですね。
コリンズ家の家庭教師の女の子がヒロインなのでしょうが、線が細かったかな。
なのでバーバナスvsアンジェリークの戦いばかりが目立っていましたね。
芸達者が揃っていただけに、勿体なかったような気がします。


先月観た映画は

ミッドナイト・イン・パリ

              341568view006.jpg

<あらすじ>        
「アニー・ホール」「それでも恋するバルセロナ」のウッディ・アレン監督・脚本によるラブコメディ。ハリウッドで売れっ子の脚本家ギルは、婚約者イネズと彼女の両親とともにパリに遊びに来ていた。パリの魔力に魅了され、小説を書くためにパリへの引越しを決意するギルだったが、イネズは無関心。2人の心は離ればなれになり……。キャストはギルにオーウェン・ウィルソン、イネズにレイチェル・マクアダムスのほか、マリオン・コティヤール、仏大統領夫人としても知られるイタリア出身の歌手カーラ・ブルーニら豪華スターが顔をそろえる。第84回アカデミー賞では、アレン自身3度目となる脚本賞を受賞した。(映画.comより)

ウッディ・アレン作品は結構好きなのですが、脚本はもちろん監督のヒロインのチョイスに脱帽。
今回は「エディット・ピアフ」の、マリオン・コティアール。
思いっきり私好みです。

冒頭からパリの街角がたくさん出てきて、それだけでもうおなかいっぱい。
そこに芸術的にパリが輝いていた1920年代へタイムスリップするという、なんとも洒落た展開。
真夜中にやってくるクラシックカーに乗ると、当時の有名人がゴロゴロ現れるなんて素敵じゃないですか。
それが見えるのはギルだけで、金持ちの娘でわがままな婚約者には見えないのが痛快。
が、ただ「昔はよかった」と過去ばかりを懐かしむのではなく、現代に戻ってちゃんと人生を仕切りなおそうというメッセージがさりげなく織り込まれていたのもよかったです。
とりあえず、生きている間に一度はパリに行きたいと思いながら観ていたのは間違いありません。

ランチ


nice!(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

宇宙兄弟/ファミリー・ツリー [映画]

先月観た映画なのですが、今さらのUPですみません。m(__)m
「宇宙兄弟」はもう上映終わってるところもあるかもしれませんね・・・

5月はたくさん映画を観たので、レビューを載せるのも大変です。
とりあえず、今回も2本紹介します。


  宇宙兄弟


      340850view002.jpg


<あらすじ>
日本人初の宇宙飛行士という夢を追いかける兄弟の姿を描いた小山宙哉の人気コミックを、小栗旬&岡田将生の主演で実写映画化。幼い頃から2人で一緒に宇宙飛行士になることを夢見てきた兄ムッタと弟ヒビト。2025年、ヒビトはその約束どおりに宇宙飛行士となり、月面長期滞在クルーの一員として世間の期待と注目の的だった。一方、挫折して無職のムッタは弟との落差に落ち込んでいたが、ある日、JAXAから宇宙飛行士選抜試験の選考通過を知らせる手紙が届く。ムッタは夢に向かって再び歩みはじめるが、そんな時、月面でヒビトの乗った探査機が消息を絶ち……。(映画.comより)


原作は未読ですが、日曜朝のアニメを見ているので実写化するとどうなるのか楽しみにしていました。

兄弟の絆の強さはとてもよく表現されていましたが、ムッタが宇宙飛行士になるくだりやヒビトの月面での事故のくだりなどは展開が読めてしまって残念。
時間の制約のある映画ではそこを掘り下げるのは難しいのかもしれません。
宇宙はそうそう誰でも行かれるわけではないので、スケールが大きすぎて実感が湧かないというのもありましたね。

出演陣は適材適所だったと思います。
挫折感を胸に秘めた小栗旬くんとはつらつとした爽やかな岡田将生くんのコンビがとってもよかったです。
兄弟を優しく見つめる両親役の益岡徹さん&森下愛子さんもいいスパイスになっていました。
なのでストーリー展開に一工夫あったら、もっと面白い映画になったのでは?と感じました。


ファミリー・ツリー


          341350view002.jpg


<あらすじ>
「サイドウェイ」「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎え、ハワイで暮らすある家族に起こる出来事を描いたドラマ。祖先の土地を受け継ぎ、ハワイで妻と2人の娘とともに暮らすマット・キングだが、ある日、妻のエリザベスがボートの事故でこん睡状態に陥ってしまう。さらに、エリザベスには不倫の相手がおり、離婚まで考えていたことが発覚。友人や長女もその事実を知っていたことにがく然としたマットは、自らの人生を見つめ直すことになる。第84回アカデミー賞で脚色賞を受賞。


スーツをパリっと着こなすイメージの強いジョージ・クルーニーですが、今作ではそのイメージを覆す役を演じていました。
妻が事故に遭い、回復の見込みはないというかなり重いストーリー。
途中、妻の浮気疑惑や土地売買などの諸問題を絡めながら、最後は妻の死を受け入れるまでが静かに描かれていました。
ハワイの優しい自然や気候にかなり救われたと思います。

妻の浮気相手の周囲をウロウロするクルーニー様に滑稽ささえ感じましたが、そんな人間臭さも垣間見れて好演でした。
オスカーを獲れなかったのがとっても残念です。。。
娘役の二人もよかったけれど、長女の彼氏も礼儀知らずな若者なんだけど、心に問題を抱えているという役をうまく演じていたと思います。
ベテランと若手の調和の取れた、いい映画でした。


ランチ


nice!(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

アーティスト/テルマエ・ロマエ [映画]

先月から今月にかけて、また映画を観てきました。
これからも話題作が続々公開で、非常に楽しみです♪
今回も2本紹介します。


アーティスト


              341445view005.jpg

<あらすじ>
2011年・第64回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した白黒&サイレントのラブストーリー。舞台は1927年のハリウッド。スター俳優のジョージ・バレンタインは若い端役女優のペピー・ミラーを見初めてスターへと導くが、折しも映画産業は無声からトーキーのへの移行期。無声映画に固執し続けるジョージが落ちぶれていく一方で、ペピーはスターダムを駆け上がっていく。監督は06年の第19回東京国際映画祭グランプリ受賞作「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」のミシェル・アザナビシウス。第84回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞ほか5部門を受賞。フランス映画として初の米アカデミー作品賞受賞作となった。
(映画.comより)

2012年度アカデミー賞受賞作品ということで、公開を楽しみにしていました。
3DとかCG全盛の映画に慣れている中、白黒しかもサイレントということで刺激が少ないかと思いましたが、退屈と感じることはなかったですね。
台詞のないサイレントは役者の表情だけで感情を訴えないといけないので、トーキーに慣れ切った私達には多少演技がオーバーに見えてしまうのかもしれません。
ストーリー的にはサイレント→トーキー移行期にはありそうな話でした。
新しい時代の波に乗れないジョージと、スター街道を驀進するペピーの対比がうまく描かれていました。
落ちぶれていたジョージがペピーの力を借りて復活するまでが淡々と進んでいったのが逆に印象的。

主役の二人の演技もよかったけれど、一番の功労者はジョージの飼い犬として出演している人気俳優犬・アギーですね。
どんな時もひたすらジョージに寄り添い、彼のピンチの時には体を張って助けようとする姿に胸が熱くなってしまいました。
映像の世界では“子どもと動物には勝てない”と言われているようですが、まさにその通り!
犬の話ばかりですが、ラストのタップダンスのシーンでは思わず体が動き出しそうになりました。
タップ踏めないけど・・・


テルマエ・ロマエ

              340852view005.jpg

             
<あらすじ>
「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞したヤマザキマリの同名コミックを阿部寛主演で実写映画化。古代ローマ帝国の浴場設計師ルシウスが現代日本にタイムスリップし、日本の風呂文化を学んでいく姿を描くコメディドラマ。生真面目な性格で古き良きローマの風呂文化を重んじる浴場設計師のルシウスは、ふとしたきっかけで現代日本にタイムスリップ。そこで出会った漫画家志望の女性・山崎真実ら「平たい顔族(=日本人)」の洗練された風呂文化に衝撃を受ける。古代ローマに戻りそのアイデアを用いた斬新な浴場作りで話題となったルシウスは、時の皇帝ハドリアヌスからも絶大な信頼を寄せられるようになるのだが……。映画オリジナルのヒロイン・真実を上戸彩が演じる。監督は「のだめカンタービレ」の武内英樹。
(映画.comより)

夫がこの映画を観たがっていたので、二人で行ってきました。
平面的な顔が多いと言われる日本人ですが、よくもまぁこれだけ顔の濃~い俳優さんを集めたものです。
本物の外人さんには敵わないけど、頑張りましたね。^^
阿部ちゃんはすごいハンサムなのに、ちょっと情けない男性を演じると右に出る人はいないのでは?
入浴シーンも多いので、ギリシャ彫刻のような体も存分に見られますよ♪

この映画を観て思ったのが、日本人のお風呂に対する並々ならぬ熱意ですね。
お風呂タイムを快適に過ごそうという欲望。
風呂桶のフタとか、シャンプーハット、あかすりタオル。
さらには、ジェットバスや浴室の間接照明などなど・・・
お風呂好きの私としては「日本人でよかった~」と思う瞬間です。

とにかく楽しい映画で、上映中笑いが絶えなかったですね。
タイムスリップものにありがちな、「歴史を変えちゃいけない!」的なストーリーも盛り込まれていて、ちょっとだけ世界史の勉強にもなるかも。
ご都合主義なストーリー展開もありましたが、難解な映画はちょっと・・・という方にオススメです。


nice!(26)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

マーガレット・サッチャー/僕達急行 [映画]

春休みに入り、話題作が目白押しです。
これからはオスカー関連の作品も上映されるので、映画を観る楽しみが増えますね♪

3月は2本映画を観ました。
まず1本目は、マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙


             341452view004.jpg   

<あらすじ>
イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生をメリル・ストリープ主演で描いたドラマ。父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。マーガレットを支えた夫デニス役にジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。第84回アカデミー賞ではストリープが主演女優賞を受賞。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(79)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。(映画.comより)


実在の人物を演じるというのは相当なご苦労があるのでしょうが、さすがのメリル・ストリープですね。
本物のサッチャーさんは私の中にはおっかないイメージがありますが、映画の中では包容力の強い女性に見受けられました。

時系列にストーリーを追っていくタイプではないので、場面展開が激しいのでついていくのに必死でした。
冒頭は彼女の老後から始まりますが、数名のお付きがいるだけのひっそりとした暮らし。
しかも認知症の疑いも。
家の中も生活感がなく、寂寥感が漂います。
唯一夫がそばにいるのかと思いきや、それはマーガレットの幻想。
随所に死んだはずの夫が登場し、彼女に様々な言葉を投げかけていました。

波乱に満ちた政治家としてのサッチャーの映画というよりかは、いつもそばに寄り添っていた夫への強い思慕が描かれていたように感じました。
伝記モノにありがちなドラマチックな展開はかなり抑えられており、人によっては少々退屈と感じるかもしれませんが、メリル・ストリープの演技がそれを補って余りあるのではないでしょうか。


2本目は、僕達急行 A列車で行こう


              339115view003.jpg


<あらすじ>
「間宮兄弟」「武士の家計簿」の森田芳光監督が、鉄道オタク=“鉄ちゃん”の青年2人を主人公に描くオリジナルのハートウォーミングコメディ。大手企業に勤めるマイペース男子の小町と、経営危機を迎えつつある実家の鉄工所勤務の小玉は、性格も仕事も異なるが、共通の趣味である鉄道を通じて出会い、“鉄っちゃん”ぶりで周囲をあきれさせながらも、幸せの輪を広げていく。小町役の松山ケンイチと小玉役の瑛太が初共演を果たす。劇場公開前の2011年12月20日に他界した森田監督の遺作となった。(映画.comより)


今作では監督が脚本を書いているのですが、森田監督は鉄道好きなのですね。
鉄道への深い愛情が作品中に溢れていて、鉄道ファンでない私でも充分楽しめました♪
上映中も小さな笑い声があちこちで起こり、とても幸せな気分になりました。

テイスト的には「間宮兄弟」に似たほのぼの系の映画でしょうか。
松ケン&瑛太のキャスティングがnice!です[手(チョキ)]
“草食系男子”の二人が友情を育んでいく様子が微笑ましく、鉄道オタクに対する監督の温かいまなざしも感じることができました。

鉄道を通じて人とつながり、そこから仕事へもつながっていく・・・
まさに「縁は異なもの」ですね。
すんごい鉄道ゲージを持っている中年男性が大会社の社長さんだったというオチはすぐに分かりましたが。
何となく「釣りバカ日誌」に似ているなぁと思い、シリーズ化しても面白そうと思いましたが、残念ながらそれは叶わぬ夢になってしまいました。

昨年12月に飛び込んだ森田監督急逝のニュース、本当に驚きました。
私が観たのは
「家族ゲーム」「メイン・テーマ」「それから」「そろばんずく」「キッチン」「阿修羅のごとく」
「間宮兄弟」「椿三十郎」、そしてこの作品。(ビデオでの鑑賞も含む)
最近の作品では「阿修羅のごとく」と「間宮兄弟」が大好きです。

エンドロールにご本人の直筆で「ありがとう」という文字が出てきた時は、涙が出そうになりました。
色んな作風の映画を作られましたが、監督の新作映画が見られないのは残念です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


nice!(22)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ALWAYS/ドラゴン・タトゥーの女 [映画]

ついこの間新年を迎えたばかりだと思っていたら、もう3月。
早いですなぁ。
先月は映画を4本観ましたが、その中の2本を紹介したいと思います。
またまた正反対の映画です。(^_^;)


ALWAYS 三丁目の夕日’64


           339701view004.jpg

<あらすじ>
西岸良平のコミックを原作に、昭和30年代の東京下町に暮らす人々の悲喜こもごもを描いた人気シリーズ第3作で、シリーズ初の3Dで製作。前作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007)から5年後となる昭和39年を舞台に、それぞれ人生の転機を迎える夕日町三丁目の住民たちの姿を描く。戦後19年がたち復興を遂げた日本は高度経済成長の真っただ中で、東京オリンピックの開催もひかえ熱気に沸いていた。夕日町三丁目に暮らす茶川家には間もなく家族が増える予定で、鈴木オートの事業も好調。それぞれに賑やかな日々を送っていたが……。(映画.comより)

今回は珍しく3Dで鑑賞。
しかもワーナーマイカルのゴールドシート(+500円で広めの席&ドリンク付)で観たので、まるで家で映画を観ているようなゆったりとした感覚を楽しみました。
この作品の3Dについては賛否両論ありますが、私は断然3Dでの鑑賞をおすすめします。
夕日町の住人になったような錯覚にとらわれました。
動きもゆったりしているので、目は疲れませんよ~。

今作品のメインは、「巣立ち」ではないでしょうか。
鈴木オートの従業員の六子と、茶川が面倒を見ている淳之介。
お互いを気遣うが上のすれ違いなどが描かれていて、とても切なかったです。
現代は家族なのにまるで他人のような家もありますが、この映画では血の繋がっていない人にもきちんと愛情を持って接していました。
当時と現代を対比させて観ると興味深いと思います。

全体的に安心して見られる展開になっていました。
映画が終わってから夫と続編はあるのか?と議論になりましたが、私はないと思っております。
70年代になると社会のひずみが現れてくるので、こういうストーリーは作れないかなぁ。


続きましては、こちらの作品。

ドラゴン・タトゥーの女


              340019view005.jpg

<あらすじ>
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。主演はダニエル・クレイグと「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ。
(映画.comより)

結局「ソーシャル・ネットワーク」は見逃したので、フィンチャー作品は初挑戦。
スタイリッシュなオープニングから度肝を抜かれました。
・・・なのに始まってから10分ほどして、眠りに入ってしまいました!
(朝から肩こりがひどく薬を服用していたので、その副作用と思われる)
なんてこった。[がく~(落胆した顔)]

登場人物が多いので、整理しながら観るのが大変。
それにミカエルとリスベットがコンビを組むまでの時間の長いこと。
また残酷なシーンも多いので、途中見ているのがきついです。
二人が出会ってからようやくテンポアップするのですが、犯人と思われる男の家での展開がちょっとご都合主義かなという感じもしました。
ミカエルが犯人に殺されるかもというすんでのところでリスベットがやってきて彼を救出。
そうしないと話が終わってしまうので仕方ないのかもしれませんが、何だかな~という気も。
バイクで犯人を追いかけるリスベットの狂気に満ちた表情が印象的でした。
男にひどい目に遭わされていたリスベットがハリエットに共感し、それが犯人への怒りにつながったのかも。

個人的には殺人犯を探すというより、リスベットの再生の物語のように思えてなりません。
どちらかというと無機質で暗い表情をたたえていた女性だったのに、ラストではミカエルにプレゼントを贈ろうとする。
なのにミカエルったら・・・。[もうやだ~(悲しい顔)]

この映画は断然、リスベット役のルーニー・マーラーの演技が光りますね。
ハードなシーンも多かったのですが、素晴らしい演技だったと思います。
オスカーが取れなかったのがとても残念でした。
          

DVD


nice!(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ヒミズ/しあわせのパン [映画]

先月末から月初にかけて、対照的というか正反対の映画を観ました。


1本目は、ヒミズ


             340494view003.jpg


<あらすじ>
ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」で人気を博した古谷実が、ギャグを封印して若者の心の暗部を浮き彫りにしたコミック「ヒミズ」を、「冷たい熱帯魚」「恋の罪」の鬼才・園子温監督が実写映画化。ごく普通に生きることを願っていた祐一と、愛する人と守り守られ生きていくことを夢見る景子。ともに15歳の2人の日常が、ある事件をきっかけに絶望と狂気に満ちたものへと変わっていく様子を描く。主演は「パンドラの匣」の染谷将太と、「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」の二階堂ふみ。2011年・第64回ベネチア国際映画祭では、染谷と二階堂がそろってマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
(映画.comより)


前評判も高く、主演の二人が賞を獲得したということで注目の映画です。
園子温作品は初めてだったので最後まで見続けられるか心配でしたが、大丈夫でした。

とんでもない親のせいで「普通の大人になること」さえ叶わない住田。
その住田にストーカー的な思いを寄せるクラスメイトの茶沢。
親に虐待されている二人が、反発しあいながらも距離を縮めていく様子が瑞々しさを感じさせました。
住田語録を集めて彼につきまとう茶沢のウザさ加減もよかったですね。

結局住田は父親を殺してしまい犯罪者になってしまうのですが、そこまで追い詰められる前になぜ大人が誰も手を差し伸べないのかが不思議。
実際住田は学校に行かれなくなってしまうのだから、普通担任が家まで様子を見に行くでしょう??
自分のことは自分でカタをつけなければいけないのだろうけど、15歳の少年にはあまりにも過酷。
あまりに社会から断絶されすぎです。

私は全く退屈せずに観ましたが、この映画は好みが分かれそう。
こうやってレビュー書くのも苦労しています・・・
途中殺人のシーンが多いのがちょっと嫌でしたね。
絶望的な場面の多い映画でしたが、ひとすじの光が見える終わり方は良かったと思います。


--------------------------------------


次に紹介するのが、しあわせのパン


            340698view005.jpg


<あらすじ>
原田知世と大泉洋が主演し、北海道・洞爺湖のほとりの小さな町・月浦を舞台に、宿泊設備を備えたオーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦と、店を訪れる人々の人生を四季の移ろいとともに描いたハートウォーミングドラマ。りえと尚の水縞夫妻は東京から北海道・月浦に移住し、パンカフェ「マーニ」を開く。尚がパンを焼き、りえがそれに合ったコーヒーと料理を出すマーニには、北海道から出ることができない青年や口のきけない少女とその父親、思い出の地を再訪した老夫婦などさまざまな人々がやってくる。(映画.comより)


ねっ、全く正反対の映画でしょう。
食べ物屋系の映画やドラマが大好きな私としては、見逃せない作品です。
公開して間もないのと多摩地区では我が町でしか上映されていないからか、ロビーはすごい混雑。
期待度UPです。

ストーリー的には目新しさは感じられませんでしたが、季節ごとに移り変わる風景や美味しそうな料理に心を奪われてしまいました。
無駄なセリフや過剰な音楽を排した演出は素晴らしかったですね。
パンを捏ねる音、焼けたパンを手で割る音、そして風の音、雪を踏みしめる音など、自然な音を感じることができました。
そして何より、カフェにやってきたお客を静かに見守る水縞夫妻の優しさに癒されました。

台詞が少ないせいか、夫妻やお客などの背景が分からず今一つ感情移入できない部分も。
夫妻も東京から北海道にやってくるまで様々な葛藤があったと思われるのに、あまりにさらっとしすぎて物足りない感も否めませんでした。

とはいえ、やはり観終わると優しい気持ちに包まれました。
上映中はカフェマーニの雰囲気にどっぷりとつかっていたので、終わってから日常に引き戻されるのが辛いです。。。(T_T)
あれやこれやと欲張るのではなく、地に足をつけて生きていくことの大切さに気付かされる映画です。
エンディングに流れる矢野顕子さん&忌野清志郎さんの歌がすごくマッチしていてジーンときました。
そしてなんといっても、原田知世さんの透明感といったら!
うちの夫がファンなのですが、りえさん役は知世さんしかいないでしょう。
さらに注目なのが、秋のお客さんの役で出演された光石研さん。
「ヒミズ」では主人公の父親でどうしようもない男性の役でしたが、この映画では娘を思う父親の役でした。
脇役でとてもいい味を出されていますが、振り幅の大きな役をきちんと演じられるのはさすがです。
個人的には大泉さん目当てで観に行ったのですが、探偵さんの時とはまた違った物静かな男性の役もよかったですね。
次はどんな役に挑戦されるのか楽しみです。
楽しみといえば、探偵さんのDVDがもうすぐ発売です♪

長くなりましたが、最後に一言。
この映画を観る前にはお腹を満たしておくことを、強くおすすめします。
私の隣に座っていた若い女性のお腹が、上映中激しく鳴っておりました。

ちなみに、映画のノベライズ版です。

       
しあわせのパン (ポプラ文庫)

しあわせのパン (ポプラ文庫)

  • 作者: 三島有紀子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: 文庫


ランチ


nice!(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

ロボジー/ワイルド7 [映画]

2012年、最初の映画鑑賞。
1月は話題作が目白押しなのでどれから見ようか迷いましたが、新年一発目なので笑える作品に。


    ロボジー


              340605view010.jpg

<あらすじ>
「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督がロボットを題材に描くオリジナルのコメディドラマ。弱小家電メーカー・木村電器で働く小林、太田、長井の3人は、企業広告を目的に二足歩行のロボット「ニュー潮風」を開発していたが、発表直前に不慮の事故でロボットが大破。その場しのぎで、一人暮らしの頑固老人・鈴木にロボットの中に入ってもらうことにする。しかし、鈴木の勝手な活躍によりニュー潮風は大評判になり、たちまち世界中から注目を浴びてしまう。ミッキー・カーチスが「五十嵐信次」名義で主演し、ロボットおたくの女子大生役で吉高由里子が共演。ロボット開発を担当する3人組に濱田岳、川合正悟(チャンカワイ)、川島潤哉。(映画.comより)


実のところ、そんなには期待していなかったけれど面白かったです。
ロボットの開発技術も随分と上がったけれど、ニュー潮風の動きはありえないだろう?と。
吉高ちゃんの大学でニュー潮風の講演をする場面では、「いつバレるんだろう・・・」とヒヤヒヤしながら見ていました。
実際にこんなことがあったらまず疑われると思うのですが、そこはフィクションということで。
ロボットに入る前はしょぼくれた独居老人だった鈴木さんが、ニュー潮風になることで居場所を見つけてイキイキとしていく様子もよかったです。
竹中直人さん、田辺誠一さん、和久井映見さんらが登場シーンは少ないものの、いい味を出されていました。
一番よかったのが、吉高ちゃんのコメディエンヌぶり。
振り切れた演技がすっごく良かったです。
随所に小ネタが散りばめられていて、最後まで飽きさせない監督の手腕はさすがでした。


こちらは、昨年末に観た映画です。

    ワイルド7


                340454view005.jpg               


<あらすじ>
1969~79年に「週刊少年キング」に連載された望月三起也の人気漫画を、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が実写映画化。暗い過去を背負った犯罪者から選ばれた7人の警察官(ワイルド7)が白バイに乗り、超法規的な存在として悪人を裁いていく姿を描くアクション。瑛太をはじめ、本作が映画初出演となる人気アイドルグループ「関ジャニ∞」の丸山隆平、椎名桔平、阿部力らがワイルド7に扮する。共演に深田恭子、中井貴一ら。(映画.comより)


桔平サマが出ているので楽しみにしていたのですが・・・

正直「う~ん」。。。
期待していたほどのワイルドさがなかったです。
ストーリーに恋愛っぽいものを絡めたからか、ワイルドなのかラブなのか中途半端な感じでした。
途中でワイルド7を追いかける新聞記者が桔平サマの娘ということが判明してから、嫌な予感はしたのですが。
バイクの疾走シーンや、銃撃戦は迫力満点でした。
ワイルド7と中井貴一さんのだましあいはハラハラドキドキで良かったです。
何となく続編あるぞという匂いはしますが、恐らく(というかほぼ100%)桔平サマは出ないと思うので、続編あっても観ないかと。
苦情ばかりで申し訳ないのですが、エンドロールのおふざけは不要だと思います。
そういうのはDVDの特典映像でやればいいのでは?
これから観ようと思っている方、ごめんなさい。
あくまでも個人的な感想なので・・・


昨年も色々な映画を観ました。
洋画が8本、邦画が7本。(更に昔の作品を4本)
もっと観たかと思いましたが、震災が影響しているのかもしれませんね。
個人的にはハリポタシリーズが終了したのが印象的でした。
第1作は「怖いからおじいちゃんちで待ってる」と言って観なかった娘が、家族三人でハリポタを観るようになるくらい大きくなりました。
娘を預かってくれたおじいちゃん(夫の父)も5年前に亡くなりました。
時の流れの早さを感じさせる出来事です。

今年もまた映画の感想をブログにUPしたいです。
文才がないのでお見苦しい点も多いかと思いますが、お読み下されば嬉しいです♪

                  

ランチ


nice!(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

アントキノイノチ [映画]

いよいよ12月、今年も残すところ1カ月を切りました。
やる事は満載なのに、こうやって遊んでばかりいる私です。

先月の終わりにアントキノイノチを観てきました。


                 339355view004.jpg

帽子をかぶってる岡田くん、初々しい頃のダルビッシュに似てませんか?


<あらすじ>
さだまさしによる原作小説を、岡田将生、榮倉奈々の主演で映画化。監督は「ヘヴンズストーリー」の瀬々敬久。高校時代のある事件がきっかけで心を閉ざしていた杏平は、遺品整理業の職に就く。そこで出会った女性・ゆきにひかれていく杏平だったが、ある日、ゆきの衝撃的な過去を知ってしまう。さらにゆきが杏平の前から姿を消してしまい……。過去の傷を引きずる2人の若者が、遺品整理という仕事を通して再生していく姿を描く。共演に原田泰造、松坂桃李、檀れい、柄本明ら。(映画.comより)

映画を観終わった後で各サイトのレビューを見ると、賛否両論の意見が並んでいたのが印象的。
タイトルを見た時には、「まるで“元気ですかぁ~?!」の人みたい、と思ったのですが、ドンピシャだったので苦笑してしまいました。

爽やかなイメージの強い岡田くん、奈々ちゃんそして松坂くんが心に闇を抱えた若者を頑張って演じていました。
杏平が再生していく過程が駆け足気味だったのが残念でしたが・・・
それに同級生役の松坂くんの心の闇についての説明が欲しかったです。
いい味を出していたのが、泰造さん。
シリアスな内容ですが、泰造さんが出てくるとホッとしました。
近しい人の失われた命を抱えて、それでも生きていくという苦しみ。
苦しみを共有し、新たな道を踏み出していく喜びなどがとてもよく描かれていました。
ただ、ラストが本当に残念。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラストのエピソードは蛇足では?と思いました。
せっかく二人が幸せへの道を歩き始めたところなのに、「なんで???」という心の叫びが・・・
原作はどうなっているのでしょうか?


        
   
アントキノイノチ (幻冬舎文庫)

アントキノイノチ (幻冬舎文庫)

  • 作者: さだ まさし
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/08/04
  • メディア: 文庫


ランチ


nice!(19)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。