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ヒミズ/しあわせのパン [映画]

先月末から月初にかけて、対照的というか正反対の映画を観ました。


1本目は、ヒミズ


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<あらすじ>
ギャグ漫画「行け!稲中卓球部」で人気を博した古谷実が、ギャグを封印して若者の心の暗部を浮き彫りにしたコミック「ヒミズ」を、「冷たい熱帯魚」「恋の罪」の鬼才・園子温監督が実写映画化。ごく普通に生きることを願っていた祐一と、愛する人と守り守られ生きていくことを夢見る景子。ともに15歳の2人の日常が、ある事件をきっかけに絶望と狂気に満ちたものへと変わっていく様子を描く。主演は「パンドラの匣」の染谷将太と、「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」の二階堂ふみ。2011年・第64回ベネチア国際映画祭では、染谷と二階堂がそろってマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
(映画.comより)


前評判も高く、主演の二人が賞を獲得したということで注目の映画です。
園子温作品は初めてだったので最後まで見続けられるか心配でしたが、大丈夫でした。

とんでもない親のせいで「普通の大人になること」さえ叶わない住田。
その住田にストーカー的な思いを寄せるクラスメイトの茶沢。
親に虐待されている二人が、反発しあいながらも距離を縮めていく様子が瑞々しさを感じさせました。
住田語録を集めて彼につきまとう茶沢のウザさ加減もよかったですね。

結局住田は父親を殺してしまい犯罪者になってしまうのですが、そこまで追い詰められる前になぜ大人が誰も手を差し伸べないのかが不思議。
実際住田は学校に行かれなくなってしまうのだから、普通担任が家まで様子を見に行くでしょう??
自分のことは自分でカタをつけなければいけないのだろうけど、15歳の少年にはあまりにも過酷。
あまりに社会から断絶されすぎです。

私は全く退屈せずに観ましたが、この映画は好みが分かれそう。
こうやってレビュー書くのも苦労しています・・・
途中殺人のシーンが多いのがちょっと嫌でしたね。
絶望的な場面の多い映画でしたが、ひとすじの光が見える終わり方は良かったと思います。


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次に紹介するのが、しあわせのパン


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<あらすじ>
原田知世と大泉洋が主演し、北海道・洞爺湖のほとりの小さな町・月浦を舞台に、宿泊設備を備えたオーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦と、店を訪れる人々の人生を四季の移ろいとともに描いたハートウォーミングドラマ。りえと尚の水縞夫妻は東京から北海道・月浦に移住し、パンカフェ「マーニ」を開く。尚がパンを焼き、りえがそれに合ったコーヒーと料理を出すマーニには、北海道から出ることができない青年や口のきけない少女とその父親、思い出の地を再訪した老夫婦などさまざまな人々がやってくる。(映画.comより)


ねっ、全く正反対の映画でしょう。
食べ物屋系の映画やドラマが大好きな私としては、見逃せない作品です。
公開して間もないのと多摩地区では我が町でしか上映されていないからか、ロビーはすごい混雑。
期待度UPです。

ストーリー的には目新しさは感じられませんでしたが、季節ごとに移り変わる風景や美味しそうな料理に心を奪われてしまいました。
無駄なセリフや過剰な音楽を排した演出は素晴らしかったですね。
パンを捏ねる音、焼けたパンを手で割る音、そして風の音、雪を踏みしめる音など、自然な音を感じることができました。
そして何より、カフェにやってきたお客を静かに見守る水縞夫妻の優しさに癒されました。

台詞が少ないせいか、夫妻やお客などの背景が分からず今一つ感情移入できない部分も。
夫妻も東京から北海道にやってくるまで様々な葛藤があったと思われるのに、あまりにさらっとしすぎて物足りない感も否めませんでした。

とはいえ、やはり観終わると優しい気持ちに包まれました。
上映中はカフェマーニの雰囲気にどっぷりとつかっていたので、終わってから日常に引き戻されるのが辛いです。。。(T_T)
あれやこれやと欲張るのではなく、地に足をつけて生きていくことの大切さに気付かされる映画です。
エンディングに流れる矢野顕子さん&忌野清志郎さんの歌がすごくマッチしていてジーンときました。
そしてなんといっても、原田知世さんの透明感といったら!
うちの夫がファンなのですが、りえさん役は知世さんしかいないでしょう。
さらに注目なのが、秋のお客さんの役で出演された光石研さん。
「ヒミズ」では主人公の父親でどうしようもない男性の役でしたが、この映画では娘を思う父親の役でした。
脇役でとてもいい味を出されていますが、振り幅の大きな役をきちんと演じられるのはさすがです。
個人的には大泉さん目当てで観に行ったのですが、探偵さんの時とはまた違った物静かな男性の役もよかったですね。
次はどんな役に挑戦されるのか楽しみです。
楽しみといえば、探偵さんのDVDがもうすぐ発売です♪

長くなりましたが、最後に一言。
この映画を観る前にはお腹を満たしておくことを、強くおすすめします。
私の隣に座っていた若い女性のお腹が、上映中激しく鳴っておりました。

ちなみに、映画のノベライズ版です。

       
しあわせのパン (ポプラ文庫)

しあわせのパン (ポプラ文庫)

  • 作者: 三島有紀子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2011/12/06
  • メディア: 文庫


ヒミズのレビューを書くのにかなり手間取ったので疲れ気味ですが、映画の前のランチを紹介します。


2回とも髙島屋のカフェフレディでランチをしました。
映画館の隣にあるので、移動も便利です。^^


「ヒミズ」の前のランチ


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雑穀米プレート とうふハンバーグ しょうが風味きのこソース(987円・ドリンク付)

ちょっと前にABCで豆腐ハンバーグを習ったのですが、カフェの方がフワフワしていました。
やっぱりつなぎがないとボソボソするのかなぁ。。。
かかっていたソースはもっと生姜をきかせてもよかったかと思います。
メインの横には、私の苦手な豆がこれでもかっ!と並んでいます。
大人ですから、出されたものは頂きますが・・・
この日のデザートはかぼちゃプリンでした。


「しあわせのパン」の前のランチ

この日はアフタヌーンティーに行く予定だったのですが、11時半過ぎですでに行列が。
ランチ難民になるのも嫌なので、またまたカフェフレディへ。


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グラタンプレート(エビと冬野菜のクリームグラタン) 
値段は前回のランチと同じ。

グラタンはエビとブロッコリー・玉ねぎ・かぶが入っていました。
かぶがシャキッとしていて美味しかったです。
グラタンソースがちょっとゆるかったように感じました。
デザートは、ホワイトチョコレートとラズベリーのチーズケーキ。

以前はご飯もののメニューがほとんどなかったのですが、雑穀米が食べられるのが嬉しいです。
値段も1000円でおつりが来て、ドリンクの種類が多いのもありがたい。
デザートもシンプルですが、逆にランチの味を壊さないのがいいところです。

2月も観たい映画がたくさんあるので、ランチと共に紹介できればいいなと思っています。

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