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9月の映画・その2 [映画]

先月は映画を4本も観ました。
週に1本は見ている計算だ・・・[がく~(落胆した顔)]
以前の記事でそのうち2本は紹介しましたが、今回はもう2本を紹介します。


東京島

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<あらすじ>
谷崎潤一郎賞を受賞した桐野夏生のベストセラー小説を、木村多江主演で映画化。共演に窪塚洋介、福士誠二、鶴見辰吾ら。メガホンをとるのは「犬と歩けば チロリとタムラ」の篠崎誠監督。清子と隆の夫婦は旅の途中で嵐に遭い、太平洋に浮かぶ無人島に漂着する。隆が衰弱していくなか、さらに島に16人の若い男たちと、密航に失敗した6人の中国人の男が漂流してくる。やがて男23人と清子の奇妙な共同生活が始まるが、隆がナゾの死を遂げたことで、島での人間関係が崩れ始める。(映画.comより)

好きな女優さんのひとりの木村多江さんが、桐野夏生作品の主演をやるということで
どのように演じられるか楽しみにしていました。
原作の清子はふてぶてしい女性というイメージでしたが、映画での清子さんはいささか毒が
薄れていましたね。
劇中では若い男達にババァ呼ばわれされていましたが、日焼けした姿が逆に美しかったくらい。
美人は何をやっても美人なのね・・・
久々に窪塚洋介さんを見たのですが、いい意味で力を抜いた演技をしていました。
が、物語の2/3くらいで出番が終わってしまいラストでまた登場しそうな雰囲気を醸し出しながらも、
結局出ずじまい。
なんだかもったいない。。。
無人島での清子は衰弱していく夫に引き換え、女を武器にしつつも逞しく行き抜いていきます。
女性が元来持っている生命力の強さもあると思いますが、強い意志(島を出る)を持ったものが
最後には勝つのだと感じました。


 
東京島 (新潮文庫)

東京島 (新潮文庫)

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/04/24
  • メディア: 文庫



改めて原作を読み直しましたが、やっぱり面白い。
もう文庫になっていました。


悪人


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<あらすじ>
芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを妻夫木聡&深津絵里主演で映画化した人間ドラマ。長崎の外れの小さな漁村に住む祐一(妻夫木)は出会い系サイトを通じて佐賀在住の光代(深津)と出会う。逢瀬を重ねる2人だったが、祐一は世間を騒がせている福岡の女性殺人事件の犯人だった……。監督は「69」「フラガール」の李相日。共演に岡田将生、満島ひかり、柄本明、樹木希林。(映画.comより)

前に予告編を見て「暗そうだなぁ」と思ってどうするか迷っていたのですが、映画賞を
獲ったので見てきました。
好青年を演じることの多いブッキーが悪人を演じるというのも興味深かったというのもありますが。
お互いに孤独の影を感じたから惹かれ合ったのだと解釈しました。
出会い系サイトや詐欺など、この時代ならではの現象と彼らの逃避行を重ねた構成は見事で、途中
飽きることが全くありませんでした。
加害者の家族だけでなく、亡くなった被害者の暗部まで暴かれてしまう。
そこまでして追い回すマスコミには怒りを感じずにはいられませんでした。
人はどうして悪人になってしまうのか?自分は悪人でないと言えるのか?
本当の悪とは何かを考えさせてくれる映画でした。

ブッキーや深津さんの好演はもちろんですが、祐一の祖母役の樹木希林さんの演技も
素晴らしかったです。
金持ちのチャラ男役の岡田将生くんも、憎たらしい役柄ながらも印象に残る演技でした。
「告白」の時もそうでしたが、ただのイケメン俳優にとどまらない将来性を感じました。

こちらは未読です。


悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

  • 作者: 吉田 修一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/11/06
  • メディア: 文庫



悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

  • 作者: 吉田 修一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/11/06
  • メディア: 文庫



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