私がクマにキレた理由

この記事のタイトル、まるで私がキレたように見えるんだけど・・・。
「クレヨンしんちゃん」のネネちゃんのママみたい？
（クレしんは、うさぎのぬいぐるみだった・・・）

れっきとした映画のタイトルです。

　　　　公式HP

スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ。
ひょんなことからナニー（子守）をすることになったアニー（ヨハンソン）。
未体験の世界で悪戦苦闘しながら成長していくストーリー。
魅惑的な役を演じることが多い彼女ですが、今回は等身大の女性を好演しています。

雇い主のミセスXはニューヨークの上流階級の妻。
夫との不和でイライラしていることが多く、横暴というかワガママ。
とっとと辞めてしまえばいいのにと思いますが、それができないアニー。
なぜなら、子守をしているグレイヤーに深い愛情を持ってしまったから。
いつも外出ばかりでかまってくれない母親に対して、子供なりに深い孤独を感じているのを悟ったからでしょう。

ミセスXも夫との不和で、心中は穏やかでない。
きっとそのイライラをアニーにぶつけていたのかも。
アニーが「何もかも手に入れている人が、なぜあんなにみじめなのか」と呟く場面が印象的でした。

さらに象徴的なのが、ナニー仲間の言葉。
「人の子どもを子守するために、自分の子どもは異国で離れ離れだ」というようなセリフだったと。
何だか切ないというか、不条理ですね。
またナニーと雇い主間の問題を解決するセミナーでの場面。
雇い主はナニーへの不満をあれやこれやと述べる反面、ナニーからは何も言えない。
ナニーは弱い立場だから何も言えないんだよね。。。

とにかく色々あって、ついにアニーはクマにキレてしまいます。
なぜ“クマ”なのか？
映画を観れば、その理由が分かります。

人生に悩むアニーの姿を描きながらも、親子の絆や格差問題も折り込まれています。
映画の冒頭やラストは「メリー・ポピンズ」を意識したシーンが登場しました。
そういえばメリー・ポピンズの仕事も子守でしたね。
ヨハンソンもカジュアルなファッションや、ナチュラルメイクがよく似合っていました。
モトが美人だから、何をやってもサマになるんですよねぇ。
コメディの才能も充分で、息の長い活躍を期待します。

「ブーリン家の姉妹」が25日に公開です。
こっちは歴史大作なので、絶対に観に行こう！
今日は久々の映画鑑賞で、とても楽しかったです。＾＾

タグ：スカーレット・ヨハンソン

コメント 10

タイトルに「クマ」が入ってるので、
気になっていた映画です。

by くまなお (2008-10-16 09:22) 

くまなおさん
確かにくまなおさんには気になる映画ですね。＾＾
私が買ってきたパンフレットを見た娘曰く、「お母さんの趣味ってワケ分からない」とのことです。
by カオリン (2008-10-16 20:16) 

miopapaさん、Cyoroshiさん、nice!ありがとうございました。m(__)m
by カオリン (2008-10-16 20:17) 

いろいろと考えさせられそうな映画だね＾＾
ＨＰ見たけど、オシャレな感じもぴか一ですね

うん、クマに切れた理由が気になりだした＾＾；
by Ranger (2008-10-16 22:11) 

「グーグーだって・・・」を観に行った時に
予告で知ったのですが面白そうでした。

「何もかも手に入れている人が、なぜあんなにみじめなのか」
この言葉でJFケネディの元奥様を思い出しました。
「何でも手にすることができたけど心の穴は埋まらなかった」的な
ことを言っていたそうです。
by ado-chan (2008-10-17 10:03) 

私はベビーシッターをしているので、この作品は テーマにも興味があって
観たいと思っています。主人公とは年齢が違うから、その点で 視点・観点が
違うとは思いますけれど…。○視カメラを設置されてるお宅って 身近（日本)にも
多いんですよね。“一億 総中流”の日本で育った世代ですけれど、最近は
私なんぞにも 格差というもの←身近に感じるようになってきました。
それとは別に、スカーレット・ヨハンソン☆いろいろな役を演じられて
実力派Ａｃｔｒｅｓｓになってきましたね！『ブーリン家の姉妹』ホント楽しみです～♪
by 流星☆彡 (2008-10-17 20:30) 

主人公の気持ちになってみたり、子供の気持ちやその親の気持ちなど、いろんな見方ができる面白い映画でした。
クマにどのようにしてキレたのかは、見てのお楽しみです。＾＾

by カオリン (2008-10-18 20:59) 

ado-chanさん
約3ヵ月ぶりの映画鑑賞だったので、予告編は見たことがありませんでした。
スカーレット・ヨハンソンの主演ということだけで観に行ったようなものです。

お金があれば確かに何でも買えるかもしれないけれど、それだけじゃ心を満たすことはできないということが映画の中で語られていると思いました。
by カオリン (2008-10-18 21:03) 

流星☆彡さん
監視カメラは映画の中では「ナニー・カメラ」と呼ばれていて、この映画の中で重要な役目を果たします。
アメリカではナニーはただ子供の面倒を見るだけでなく、子どもに教育をすることもあるそうです。
働いているわけでもないのにナニーを雇えるミセスXと、自分の子どもを異国に置いてよその子のナニーをする女性。
まさに格差社会そのものですね。
「ブーリン家の姉妹」ホント楽しみです。＾＾
家族思いの優しい女性の役だそうです。
by カオリン (2008-10-18 21:10) 

摩亜さん、nice!ありがとうございました。m(__)m
by カオリン (2008-10-20 21:52)