タロットカード殺人事件

2007年も残すところあと1ヵ月半。
たくさん映画を観てきましたが、年末まであと何本観ることができるのでしょう。
今日の映画鑑賞は、タロットカード殺人事件です。

映画の舞台はロンドン。
街を震撼とさせる連続殺人が起こる。
被害者は娼婦ばかりで、現場にタロットカードが残されていたことから「タロットカード殺人事件」と呼ばれるように。
記者志望の女子大生サンドラ（スカーレット・ヨハンソン）は、幽霊となった新聞記者・ジョーから犯人を耳打ちされる。
犯人は青年貴族ピーター・ライモン（ヒュー・ジャックマン）
大スクープを狙う彼女は奇術師のスプレンディーニ（ウディ・アレン）と組んで、事件の真相に迫る。

この映画は先に犯人が明かされて、主人公が追い詰めるという形を取っています。
「刑事コロンボ」などで取られている手法で、パンフによると”倒叙”というそうです。
（ドラマの「古畑任三郎」も同じスタイルでしたね）

面白いのが、死んだジョーが船に乗ってどこかへ運ばれるシーン。
日本で言うところの「三途の川の渡し舟」？
船頭は長いカマを持った死神。
外国でもこういう発想があったのかと新鮮でした。
ここでジョーが「タロットカード殺人事件」の真相を知ることになるんですけどね。

さてさて、その幽霊から犯人を聞いたサンドラはピーターに近づく手段を考える。
セレブな友人のツテで、ピーターのいる会員制クラブに入り込む。
その手段はプールで泳いでいるピーターの気を引く為、溺れたフリをする。
まんまと作戦は成功、すごい古典的ですが・・・
それにしても、ヨハンソン嬢の水着姿はセクシーでした。
ごくごく普通の赤い水着だけど、逆に彼女の美しさが際立っていました。

今回のヨハンソン嬢は、ジャーナリスト志望の女子学生の役。
犯人であるピーターに恋してしまい、調査をやめようかと迷う。
いつもの悪女っぽい役とは随分違っていたような。
とはいえ、ダサイ眼鏡をかけててもやっぱり美人は美人なんですよねぇ・・・

ウディ・アレンはお気に入りのヨハンソン嬢と楽しんで演じていたように思いました。
たまたまサンドラと一緒に幽霊を見てしまったために、この事件に巻き込まれてしまう。
それでもピンチに立たされたサンドラを守るために、必死で手を尽くす。
サンドラとシドニー（スプレンディーニ）には年齢を超えた絆を感じさせられました。

結末は見てのお楽しみなのですが、皮肉なオチがありました。
それはアメリカとイギリスの習慣の違いなのですが、途中でそのヒントがありますのでセリフの聞き逃しのなきように。
サスペンス映画とはいいながらも、観客が推理を働かせるのではなくて、スクリーンの中のサンドラとシドニーと一緒にハラハラするという感じでした。
ストーリーもあまりごちゃごちゃしていなくて、肩肘張らずに楽しんで観られた映画でした。

コメント 5

「○○殺人事件」の文字を見るとワクワクします。
推理物大好きなんです。
ヒュージャックマン格好いいですよねぇ。
by ado-chan (2007-11-15 14:28) 

監督はウディー・アレンですか＾＾！
スカーレット・ヨハンソンの出た映画は「理想の女」というのを
見た事があります。
文学を映画化したものです。
プレビューの中の彼女とその映画の中の彼女はまるで違うので、
びっくりしました。
大人になっていて、メガネがすごく、似合っています(ゝ∀・)ノ
楽しめそうな映画ですね(●＾∇＾●)
by ミック (2007-11-15 23:08) 

ado-chanさん
＞「○○殺人事件」の文字を見るとワクワクします。
ひょっとして2時間ドラマもお好きですか？
ヒュー・ジャックマンのセレブはとてもスマートで、あれなら主人公がコロっと恋をしてしまうのが分かる気がしました。
by カオリン (2007-11-16 21:11) 

ミックさん
今回はいつもの妖艶な女性とは違って、かなりおキャンな役どころでした。
でも彼女の水着姿はやっぱり美しくて、ウットリでした。
途中たくさんの笑いどころがあって、推理モノなのですがかなり面白かったです。
「理想の女」については知りませんでした。
ミックさんはたくさん映画を観ていらっしゃるんですね。
毎回勉強になります。m(__)m
by カオリン (2007-11-16 21:19) 

ＰＡＰＡさん、nice!ありがとうございました。m(__)m
by カオリン (2007-11-16 21:19)