幸せのレシピ

「幸せのレシピ」観てきました。

マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト（キャサリン・ゼダ=ジョーンズ）。
完璧主義で自分にも他人にも厳しい彼女は、仕事中心の生活を送っている。
そんな中、唯一の肉親の姉が急逝し、残された姪のゾーイを引き取ることに。
様々な料理を作ってゾーイの心を慰めようとするが、うまくいかない。
ケイトの休暇中に店には新しい副料理長・ニックが。
厨房でオペラを流しながら料理する彼に、ケイトは反発する。
しかも彼の料理は絶賛を得る。
今まで築いてきた自分の生活が壊されることを恐れるケイトだが・・・



今まで淀みなく流れていた生活に、突然何かが入ってくる。
それに戸惑う人もいるし、柔軟に対応する人もいる。
私は前者のタイプなので、ケイトの気持ちは何となく分かります。
後から入ってきたニックの料理の腕はかなりのもの。
しかも厨房のスタッフが以前よりイキイキと働いている。
厨房っていうのはまだまだ男社会で、女性は相当頑張らないと認めてもらえない。
自分が努力して得たものを失わないように肩肘張っちゃうんですよね。

パンフレットに心療内科医の海原純子先生のコラムがありました。
そこには「人生の楽しさは何を食べるか、ではなくいかに食べるかである」というタイトルが。
ケイトは休憩中の賄い料理にはほとんど手をつけていない様子。
ニックが作るので、パスタ系の料理が多かったようですが。
こんなに美味しそうなのに、食べないなんてもったいない！！
私は食べることは生きていく上でかなりのウエイトを占めていると考えているので、余計にそう思いました。
映画の中でニックとゾーイがケイトのために作った食事を3人で食べるシーンがありました。
それをきっかけにして、ケイトの中で何かが変わっていきます。
このシーンを見て、人のために気持ちをこめて作った料理は本当に美味しいのだと感じました。
「料理は愛情！」なんて言葉もありましたが、あながち間違っていないと思います。
愛情があってもマズイ料理は困りますが・・・
好きな人と食べる料理も格別。
一人ランチも楽しいけれど、気の合った仲間や家族と食べると美味しさ倍増ですね。

ケイトとニックの関係はどうなるのかというと・・・
最初はニックに反発してたけれど、だんだんと彼に惹かれていくケイト。
このままハッピーエンド？と思いきや、紆余曲折があります。
自分の壁を取っ払うのは、そう簡単にはいかないようです。

レストランが舞台だけあって、美味しそうな料理の数々が登場します。
厨房でトリュフを見たゾーイが匂いをかいで、あまりに臭いのでトリュフを捨ててしまうシーンは笑いを誘います。
私もトリュフ食べたことがないので、ゾーイと同じ気持ちになるかも？
パンフレットには映画で登場した料理のレシピが掲載されていました。
・・・う～ん、難しそう。
こういう料理は外で食べたいものです。

「他者を受け入れる」のは、なかなか難しいものです。
でも、もしかしたら新しい何かが開けてくるかもしれない。
私ももうちょっと頭を柔軟にしてみようかと考えた映画でした。

コメント 7

いーちばん！
今まで淀みなく流れていた生活に、突然何かが入ってくる。
それに戸惑う人もいるし、柔軟に対応する人もいる。・・・
う～ん、ボクどっちやろ・・
子分にして、自分のペースに巻き込んでしまうわ＾＾
by RangerMaeda (2007-10-17 17:30) 

Rangerさん
一番乗り、ありがとうございます＾＾
＞子分にして、自分のペースに巻き込んでしまうわ＾＾
とすると、Rangerさんは柔軟に対応できる方だと思います。
社内の改革で仕事のやり方が変わるので、自分と重ねて観てしまいました。
by カオリン (2007-10-17 19:51) 

カフェオランジュさん、nice!ありがとうございました。m(__)m
by カオリン (2007-10-17 20:08) 

私はきっと、戸惑いながら、そのまま流してしまうんだろうと、思いました。
最近、パワーがないのか、何が起きても放っておく様になりました＾＾。
「幸せのレシピ」はとても気になっていました。
＞今まで築いてきた自分の生活が壊されることを恐れるケイトだが・・
これって、刺激的ですよね＾＾！面白そうな映画です！
by ミック (2007-10-18 01:25) 

ミックさん
＞私はきっと、戸惑いながら、そのまま流してしまうんだろうと、思いました。
そうですね、右から左へ受け流すのが案外うまくいくコツなのかも。
人との触れ合いや、女性に向けてのメッセージが隠されているように思いました。
子役の子の演技も素晴らしかったです。
by カオリン (2007-10-18 23:57) 

観られたんですネ♪ 当方記事 ＴＢさせていただきました。m(__)m
子供と接することが少ないケイトが ゾーイに食べさせようと作った魚料理
＝目が睨んでるようで（子供には…）怖い 丸ごと姿煮で、料理が苦手な
母親に育てられてたゾーイが 食べる気が湧かなかった←描写。なかなか
上手いＳＣＥＮＥでしたよね。その料理が“手が込んでいる”か よりも、
いかに どんな気分で食べるか！？が 重要なこと。成長期の子供にとっても
より重要な事かもしれません。様々なメッセージが随所に組み込まれた
そんな作品でしたよね。(*^_^*)
by 流星☆彡 (2007-10-19 00:54) 

流星☆彡さん
私も母を亡くしたばかりのゾーイにあの魚料理はどうなの？と思いながら観ておりました。
普通の心理状態の時に食べればきっと美味しいんだろうけど・・・
逆にニックの作ったパスタを抱え込んで食べるシーンは印象的でした。
食事は楽しみながら食べるのが一番ですよね。
またまたTBかけてもいいですか？
by カオリン (2007-10-19 22:35)