女帝<エンペラー>

チャン・ツィイー主演の「女帝」を観て参りました。
この作品では今までとは違った役柄だということで、かなり期待大です。
ちょっとネタバレがありますが、ご了承ください。

古代中国の唐王朝が滅びた後の戦乱期が舞台。
国同士の争いどころか、肉親同士までが殺しあう混沌とした時代。
皇太子ウールアンが想いを寄せていたワン（チャン・ツィイー）は父である皇帝の后に。
失意のうちに都を去って山奥に隠れ住む皇太子。
ところが皇帝は突然謎の死を遂げる。
新しく皇帝となった叔父は先帝の后であるワンを自分のものにする。
都に戻った皇太子は父の復讐を誓うが、新帝の策略で危機に陥る。
皇后となったワンも自分の身を守るために、表向きは新帝に忠誠を誓うが・・・

「壮絶なほど美しい復讐劇がいまはじまる」・・・パンフに書いてあったキャッチコピーです。
もしかして西太后のような女性を演じるのかと思ったのですが、違いました。
私としては何に復讐したのかがよく分かりませんでした。
彼女が復讐するくらい先帝を愛していたとは思えなかったから。
復讐というより、ウールアンへの愛情からだったと考えた方が妥当かな？
前出のキャッチコピーは私にはしっくりきませんでした。
愛といえば、先帝を毒殺してまでワンを手に入れた新帝。
宴席で毒が入っていると知ってて（ワンが入れた）、彼はその杯を飲み干します。
ワンに殺されてもいいくらい彼女を愛してたということ？
解釈が難しいところです。
時代背景のせいもあると思いますが、特に高い身分の人は「愛」を貫くのは大変なのだと感じました。
ラストも衝撃的ではあるけど、終わり方が淡々としてました。
観終わってから、なんだか虚しさが残りました。

この映画では茜色が効果的に使われていました。
皇后の好きな色で、「欲望」の色なんだそう。
その衣装に身を包んだチャン・ツィイーはため息が出るほど美しかったです。
皇太子を演じたダニエル・ウーもステキ。
それに皇太子の許婚チンニー役のジョウ・シュンもチャン・ツィイーとは対照的な女性を演じていました。
あとはやはりワイヤーアクションは素晴らしかった。
アクションに合わせて衣装がヒラヒラとはためく。
戦いのシーンなのに、華麗ささえ感じるほど。
ストーリー的には肩透かしを食ってしまった感もしますが、チャン・ツィイーファンの方は見ても損はないのでは？

コメント 6

「女帝」気になっていました。
カオリンさんの解説分かりやすいですね(^-^)//""
私も見に行ってしまおうかな、レディースデイに♪
by tomotomo (2007-06-16 22:39) 

この間、私も見てきました。
途中で寝てしまいまして、なかなか、記事にできません。
アップしたら、また、コメントしに来ますネ＾＾！
by ミック (2007-06-16 23:18) 

tomotomoさん
なんといってもチャン・ツィイーが美しい！
それにセットや衣装の豪華さだけでも見る価値はあると思いますよ。
レディースデイは安くていいんだけど、おばちゃん・・・いやお嬢様方がうるさいので、なるべく水曜日は避けています。
by カオリン (2007-06-17 21:01) 

ミックさん
寝ちゃったんですか・・・(-_-)zzz
映画館の椅子って座り心地いいですからねぇ、分かります。
同じ映画でも人によって見方が違うので、ミックさんの感想もぜひ聞きたいです。
記事になるのを楽しみにお待ちしております♪
by カオリン (2007-06-17 21:04) 

Rangerさん、nice!ありがとうございました。m(__)m
by カオリン (2007-06-19 16:18) 

自分の記事を書いてから、人の映画の評論を読むと面白いですね。
私は映画を見る前とブログの記事にする前にはほとんど、人の評論を読みません。カオリンさんと同じ事思いました。
先帝をワンが復讐するほど、愛している様には思えませんでした。
チンニーに対しての嫉妬心が凄かった気がしました。
でも、その時のチャン･ツィイーはとっても綺麗。
ジョウ・シュンも綺麗でしたね。
＞ラストも衝撃的ではあるけど、終わり方が淡々としてました。
激しく、同意です！
でも、とにかく、綺麗でしたよね。
セットと衣装とワイヤーアクションは映画館で見た方が良いでしょうね。
ＴＢかけさせ下さいネ！
by ミック (2007-06-21 00:30)