黒い十人の女 [映画]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
発売日: 2007/01/26
メディア: DVD
ネットを立ち上げたら船越英二さん逝去のニュースが。
映画はもちろんですが、ドラマ「時間ですよ」や「熱中時代」などが有名かな。
「熱中時代」の校長先生役は何となく覚えています。
とはいっても若い方にはピンとこないでしょう。
”2時間ドラマの帝王”船越英一郎さんのお父様と言った方が分かりやすい？
「黒い十人の女」にも船越さんが出演されていました。
監督は市川昆、1961年公開作品。
船越さんは妻の他に9人も愛人を持つ、ＴＶ局プロデューサーの役です。
妻と愛人が共謀して夫を殺してしまおうとするのですが・・・
妻に山本富士子、愛人に岸恵子・宮城まり子・中村玉緒、岸田今日子と豪華メンバーです。
皆さん本当にそれぞれお美しくて、それでいて個性的。
玉緒さんが小生意気で、いかにも「若さ」だけを武器にしてる女性を演じてます。
今の玉緒さんからは想像できませ～ん。
正妻の山本富士子さんはレストランのマダムの役。
「ざあます」言葉を見事に操っています。
岸恵子さんは女優の役、キリっとした美しさが魅力的。
そういえば登場する女性全員が職業人。
東京オリンピック前の映画だけど、女性の自立を暗示していたのでしょうか。
対する夫は、仕事に燃えてる風でもないし、すごくハンサムでもない。
スタジオの調整室みたいなところで”カツライス”を食べる姿が情けない。
優しい男性なんだけど、どこがいいのだろう？？
ほっとけないタイプの男なのかもしれない。
案外こういう男って結構身近にいるんですよ。
愛人達もそれは分かっているのだけど、他の女性といる姿を見ると冷静でいられなくなる。
独占欲や所有欲がそうさせるのだろうか。
愛人の岸恵子さんが船越さんに言った台詞。
「忙しく飛び回って事務的な処理はうまくなるけど、心と心を触れ合わせることができない」
これは今の時代でも全く同じ。
この夫婦が住んでいる家は生活感ゼロ。
二人が心を触れ合わせたことはあるのだろうか？
夫は「忙しい」を連発しているけど、本当に実のある仕事をしているのだろうか？
仕事にというか自分の地位に縛られているだけなのでは？
夫婦のあり方、仕事や人とのふれあいなど考えさせる内容です。
冒頭で夜中に女性達が黒い服を着て、ゾロゾロと道を歩くシーンからドキドキです。
セットなどもカラーだったら！と思ったりもしますが、逆にモノクロだからいいのかも。
クレイジーキャッツがちょっとだけゲスト出演してます、やっぱり若い！
40年以上も前の映画ですが、全く古びていないのが凄いです。
船越さんもですが、昨年は岸田今日子さんもお亡くなりになってるんですよね。
ご冥福をお祈りします。
山本・船越コンビでもう1本観たいのが、コレ。
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おいしいものを作りたい時は
私もケイタイにニュースが入ってきて、びっくりしました。
「私は二歳」は本を読んだ事がありますが、映画になっているのは
知りませんでした。
私の中では船越さんといえば、教頭先生とか校長先生とかいう
イメージです。「黒い十人の女」はやっぱり、見てみたいです。
ご冥福をお祈りいたします。
by ミック (2007-03-19 23:32)
船越さんは随分前に俳優を引退していたんですね。
ワイドショーで初めて知りました。
校長先生みたいな役をやったのは、活躍の場をTVに移してからだそうです。
飄々としているというか、軽妙な感じでした。
「黒い十人の女」はちょっと崩れた役柄で、見比べてみるのも一興かもしれません。
by カオリン (2007-03-20 23:20)
船越英二さんは、若い頃ハンサムですよね。
「黒い十人の女」恐そうですが、観てみたいです。
昔は、愛人が沢山いる人が結構いたのかな？とか思っちゃいます。
by tomotomo (2007-03-25 13:20)
「黒い十人の女」はタイトルが怖そうですが、ホラーとかじゃないので大丈夫ですよ。
内容はかなりブラック入ってますが・・・
この映画では愛人が9人ですから、半端じゃないです。
妻と愛人に愛情もお金も平等に注がないと絶対に揉め事が起こりそうなので、男性は大変でしょうね。
by カオリン (2007-03-28 18:14)